2020/07/17
無機塗料というものをご存じでしょうか。
一般的に塗装に使われる有機塗料と違い無機物を配合して生成される塗料です。
値段が少し高い分性能が高いため、徐々に人気になっている塗料です。
今回はそんな無機塗料について解説します。
□無機塗料って何？
実は普段塗装によく使われるなじみ深い塗料はほとんどが有機塗料です。
これは、石油等の有機物を主成分とする樹脂を使うため、このように呼ばれています。
塗膜の性能は樹脂によって左右されますが、総じて、色あせやチョーキングなどの劣化が起きてしまうことがデメリットとして挙げられます。
有機塗料を使う限りこの劣化症状は避けられません。
これに対し、鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物を使って作られるのが無機塗料です。
無機物は紫外線による劣化が起こらないため理論上半永久的な耐久性を持ちますが、実際には硬すぎて塗料として使えないため、無機物に有機物を混ぜて使われます。
しかしながら、無機物が含まれている割合がどれだけであれば無機塗料である、というような明確な定義があるわけではなく、中には質の悪い無機塗料を勧めてくる悪徳業者もいるため注意しましょう。
□無機塗料の特徴を解説！
上記でも説明したように無機塗料の大きな特徴は15年以上という高い耐久性です。
雨や紫外線による影響を受けにくいため、外壁表面を長期間保護できます。
また、不燃性というのも大きなメリットです。
無機塗料は炭素を含まない無機物を主成分として作られるため、有機塗料に比べ火事が起きても燃えるリスクが高くありません。
万が一近所で火事が起きても、二次被害を抑えることにつながります。
さらに、カビや苔が発生しづらいという性質もあります。
外壁のカビや苔の原因となるのはそれらの栄養分となる有機物です。
有機物の含有量が少ない無機塗料でカビ、苔が発生しにくいのは納得がいくでしょう。
実は苔が発生すると外観に支障が出るだけでなく対候性が低下する可能性もあるため、発生を抑えることは非常に重要です。
ただし、無機塗料にもデメリットがあります。
まず、無機塗料は他のものに比べ性能が高い分、コストがかかる点には目をつぶる必要があるでしょう。
さらに、ひび割れしやすいという欠点もあります。
これは塗膜が硬く外壁にひびが入ったとき同じようにひびが入ってしまうからです。
□まとめ
無機塗料の特徴について解説しました。
予算がかかる分、性能が高く、長く住める家の外壁に塗装をしたい方にはおすすめの塗料です。
長野県にお住まいの外壁塗装を検討中の方で、無機塗料に興味のある方はぜひ当社までご連絡ください。